レザークラフト

つなぎ目が見えない巻きかがりの方法。

 

こんにちは。

ほぼ日々革まみれのsekaです。

レザークラフトで作品の仕立てに簡単に出来るかがり仕立てがよく使われます。

何種類かある「かがり」の中でも簡単な「巻きかがり」の方法を説明しましょう。

Contents

かがり」とは

かがりとは、二枚の革に穴をあけ、革レース(革ひも)でつなぎ合わせていくことです。

かがりにはラフなものから、かっちり仕上げるものまで

いろいろな方法があり、飾りとしての効果もあります。

綺麗なかがりをするためには、二枚の革がずれないように

正確なかがり穴をあけることです。

このページでは簡単な「巻きかがり」の方法を紹介します。

巻きかがりの方法

下は巻きかがりで仕上げた作品です。

巻きかがりはウィップステッチとも言います。

かがり用のレース(革ひも)はかがる長さの約3倍必要。

かがりのすき間から革のヘリが見えますから革の裁目は、

クラフト面と同じ色を塗っておくとよいですよ。

革の裁面に色をつける。

ヌメ革は裁面のコバが白いのでクラフト面に染色した場合

かがりのすき間から白く見えるのでコバにも色を付けましょう。

コバ仕上げ剤を使ってもいいです。

 

かがり穴をあける。

綺麗なかがりにする為には正確なかがり穴を開ける必要があります。

一直線上に穴を開けるため、ディバイダーでかがり線の印をつけます。

使用した3㎜のレースパンチです。

 

かがる2枚の革がずれないように両面テープ等でピッタリくっつけて

かがり穴を開けます。

一周ぐるりとかがる場合

レース(革ひも)の針に付けない方を薄く削ぎます。

一周かがる場合途中からかがります。

表から針を差し込んで右へ進みます。

レースの端は裏に貼ります。(他にも方法がありますがこれが一番簡単)

貼る部分は薄く削いでないと分厚くなってスッキリしません。

表に返して右の穴へ進みます。

レース(革ひも)がたるまないよう引き締めます。

かがり穴をレースギリで突いておくと針がスムースに通ります。

途中でレースをつなぐ方法

新しいレースを貼るところに印をつけます。

穴の上の所に印をつける。(ここに新しいレースを貼ると

貼ったところが調度穴の中に入って裏からも表からも見えません。)

穴の上の印から1㎝~1.5㎝くらいの所で切ります。

穴の上の印から先を薄く削ぎます。

本体の方のレースは表を削いだので新しくつなぐレースは裏を削ぎます。

そぎ器もいいですが、カッターでも薄く綺麗に削げます。

わかりやすくレースの色を変えています。

穴の上の印の所に新しいレースを貼ります。どちらのレースも

薄く削いでいるのでゴロゴロしていません。

つなぎ目が、二枚の革の穴の中に入って見えません。

裏からもつなぎ目は見えません。

つなぎ目が外から見えるところにある場合そこから

はがれやすくなります。必ずつなぎ目は穴の中と覚えて下さい。

かがり終わりの始末

かがり始めの穴に通します。

最初に貼ったレースを見えなくするためもう一目右の穴に通して、引き抜く前に

レースの裏にボンドをつけ、重なるレースは荒しておきます。

レースをしっかり引き抜いて穴ギリギリのところで切ります。

切り口を裏から見たところです。

引き抜く前にボンドをつけているのでレースはしっかり貼れています。

これで、出来上がりです。

まとめ

貼り合わせる時は薄く削ぐこと。

裏、表どちらからも見えないところ(穴の中)で貼れるように計算すること。

つなぎ目が見えるところにあると、そこからはがれます。

貼る時、銀面は荒らすこと。

レースはかがる長さの3倍くらい必要です。