こんにちは。ほぼ日々革まみれのsekaです。
ヌメ革に染色された色は経年でどう変化するでしょう?
ヌメ革に染色した色の経年変化
ヌメ革は新しい時は、薄い薄い薄いオレンジ色でキメ細かな色白肌です。
色白肌に合わせて染色した色は、ヌメ革が経年変化であめ色になったらどうなる?
当然ながらエイジングしたヌメ革の影響で、色の変化が見られるし、染色した色も経年による色焼け?色あせでセピア色に。このセピア色を赴きがあって良しと思えるかどうか?
おしゃれっぽくセピア色になってなんて言っても単なる色あせだと思いますが。
染色してないヌメ革の経年変化を上手く育ってきたと思うか、汚いと思うか、それは人それぞれの感じかたで、どちらの考え方も否定できません。(丁寧に手入れをして型崩れしないように工夫してエイジングしたヌメ革の製品は素晴らしく綺麗です。)
染色した色は、ヌメ革の経年変化にあまり左右されない「茶系の色」以外の綺麗な色は殆ど色あせして、綺麗とは言い難いです。
図案の部分を防染してアンティック仕上げをすると、色あせをわずかですが、防ぐことが出来ます。
手元にある作品で経年による色の違いがわかる物をupします。
2006年の作品です。ドクダミの花はアクリルカラーを使用しているので花の部分だけ色あせなしです。
2006年の作品です。地色の黄色は汚く焼けてはいません。紫系の色は見事にあせます。
これぞ、まさにセピア色です。全体を防染してこげ茶のアンティック等かければ雰囲気が変わって使えるかもです。
10年は経っています。紫系ですから色あせすごいです。
下のバッグの完成直後の写真がありませんので違うバッグです。10年以上は経っています。
色の濃い方のバッグはニートフットオイルで拭いて仕上げました。経年変化が上手く出来ていると思います。
色あせした作品は色あせする頃には仕上げ剤もはげかけているので、原液で塗ると少し色が入ります。
べた塗りにならないよう気を付けながら筆で(染料を含ませ過ぎない事)ぬります。
その後仕上げ剤をかけると少しはよみがえります。