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メガネケース差し込み型

 

こんにちは。ほぼ日々革まみれのsekaです。

老眼が進んでくると、お買い物の時、値札が見えづらかったり等

いろいろ不便なことが多く、老眼鏡は外出の時の必需品となりますよね。

そんな時の為のメガネケース、買った時に頂いたメガネケースもいいかもですが

「オンリーワンの革のメガネケース」素敵だと思いませんか?

今回はバッグの中に立てて入れておいて、必要な時、サッと出し入れできる

差し込み型のメガネケースを作ってみます。

差し込み型は眼鏡が潰れないか、心配でしたが、

厚みのあるしっかりした革で作ると全然心配する事なく、

使い勝手満点です。

Contents

カービングしたヌメ革に染色します。

ヌメ革をメガネケースの型紙より少し大き目に荒裁ちし図案をトレースして、
カービングします。好きな色に染色してゆきます。陰影を付けて深みを出す為まずネズミ色を極々薄めた色を塗ります。

薄めた色を何度も重ね塗りして好みの濃さの色に近づけます。
この時のネズミ色はクラフト社のネズミ色が透明感があっておすすめです。
念を押しますが、濃くなると後々困るので本当に薄くです。

花の部分はもっと薄めたネズミ色を塗ります。

花と葉に好きな色を塗ります。

原液でなくかなり薄めています。

薄い色を何度も重ね塗る事で好みの濃さの色に近づけます。

一色の好みの濃さの色をベタ塗りするのでなく何色もの

薄めた色を何度も塗ることで薄い部分や濃い部分が出来て立体感が出来ます。

地色は原液を塗りました。(1回塗りでは薄くてムラがあります。

3回くらい塗るといいでしょう。)

湿っているとムラ等わかりませんから乾かしてから様子を見ましょう。

筆塗り終了。

筆で塗り終わったら、原液を布に含ませて模様にアクセントを付けます。

↑これでも良いのですが、アンティック仕上げをすると、

グッと落ち着いてくるのでマホガニーのアドカラーを塗りました。

刷毛でアドカラーを、塗り、乾かないうちに柔らかい布(Tシャツ等)で

拭き取ります。

これで、染色工程はおしまいです。

裏貼り

レンズが痛まないように裏にピッグスエードを貼る。(メガネ用裏地としてのり付きのスエード調の裏地が売られていますが、劣化して裏だけ早く痛むので、やはり本革のピッグスエードがおすすめです。)

かがり穴開け

穴あけの位置がずれないようディバイダーで印を付ける。

コバ(革の切り口)が白いので地色と良く似た色を付ける

6ミリレースで巻きかがりをするので、コバ磨きはしなくていいので楽です。

↓のAより上の部分は前後ろ重ねる前に一番に穴あけしておきます。

カーブの部分は穴と穴の間隔を狭くしてあります。(普通の間隔ですとかがったレースに隙間が出来て見栄えが悪いです。)

ハトメ抜き5号3連で軽く叩いて印を付けて7号ハトメ抜き一本目で穴を開けています。

(3連で一度に開けるより一本目で一個づつ開ける方が力がいらなく楽です。)

Aから上が開いたらAから下に両面テープを貼り前後ろをくっつけて

一緒に穴開けします。

巻きかがりします。

6ミリレースと丸針を用意します。

丸針は穴が開いていて、ネジが切ってあります。

レースの端を斜めに切って針の穴にねじ込みます。

Aの印の穴に手前から針を差し込んで端はボンドで貼り付けておきます。

前胴のAまでかがれたら、前後ろくっつけて一緒にかがります。

最後の穴に二回通して穴の際でレースを切ります。

↓ レースとレースの間に隙間なく綺麗にかがれています。

 

ハトメ抜きで開けた穴が白く目立つので筆で色をいれます。

そのままにしている人もいますが、やはりちょっと手間ですが

白さを消した方がいいです。

レザーフィックス仕上げ剤を塗ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出来上がりです。

メガネを入れてみます。

とても良い感じです。

底までふっくらと成形してあるので、

メガネが底まですっぽりと入ります。

 

まとめ

ヌメ革は染色する時は湿らせます。

乾くと湿らすの繰り返しの時、革は縮みます。

染色して作品を作る時は、作品の出来上がり線は絶対に最初に描いてはいけません。

染色し終わってから作品の出来上がり線を描いて仕立てていきます。

seka